まず各チップ電源ピンの電圧が正常かどうかを確認しなければなりません。次に各種参照電圧が正常かどうかを確認しなければなりません。また各点の動作電圧が正常かどうかなどを検査します。例えば、一般的なシリコントランジスタが導通している場合、BE接合電圧は0.7 V程度で、CE接合電圧は0.3 V程度以下です。トランジスタのBE接合電圧が0.7 V(ダーリントン管などの特殊な3極管を除く)より大きい場合は、BE接合が開放される可能性があります。
2、信号注入法による故障PCBボードの探し方
信号源を入力端に加え、各点の波形を順に後ろに測定し、正常かどうかを見て障害点を見つけます。ピンセットを手で握り、各レベルの入力端に触れ、出力端が反応しているかどうかを見るなど、より簡単な方法を使うこともあります。これはオーディオ、ビデオなどの増幅回路でよく使われています。(ただし、ホット基板の回路や電圧の高い回路は、この方法を使用してはいけません。そうしないと感電する可能性があります)。もし触れる前に反応がなく、触った後に反応があれば、問題が前に出ていることを説明し、重点的に検査しなければなりません。
3、その他の故障PCBボードを探し方
他にも、見る、聞く、嗅ぐ、触るなどを通して、故障点を探す方法はたくさんあります。
「見る」とは、部品に明らかな機械的損傷がないかどうかを見ることです。例えば破裂、黒焼き、変形など。
「聴く」とは、動作音が正常かどうかを聞くことです。例えば、鳴るべきではないものが鳴っている、鳴るべき場所が鳴っていない、音が正常ではないなど。
「嗅ぐ」とは、焦げ臭い匂い、コンデンサ電解液の匂いなどの異臭がないかどうかを検査することで、経験のある電子整備士にとっては、これらの匂いに敏感です。
「触る」とは、デバイスの温度が正常であるかどうかを手で試すことです。例えば、熱すぎたり、冷たすぎたりすることです。
一部のパワーデバイスでは、動作中に発熱し、触ってみると冷たい場合は、動作していないと判断することができます。しかし、暑くてはいけないところが暑くなったり、暑いところが暑すぎたりしてはいけません。一般的なパワートランジスタ、定電圧チップなどは、70℃以下で動作するのは全く問題ありません。70℃とはどのような概念でしょうか。手を押して3秒以上続けることができれば、温度が70℃以下になることを示します。(まず探知性を試して触ってみて、手をやけどしないように注意してください)。