PCB(Printed Circuit Board)においてPTH(Plated Through-Hole)とNPTH(Non-Plated Through-Hole)は重要な要素です。PTHとNPTHは、電子デバイスや回路における信号伝達と接続において異なる役割を果たします。ここでは、それぞれの特性と利点について詳しく説明します。
図1 PTH&NPTH
まず、PTHは穴がめっきされたホールを指し、これは電気的にコンポーネントと配線を接続し、信号を伝達するのに役立ちます。PTHは高い信号伝達性を提供し、信号の損失を最小限に抑えるため、高周波回路やデジタル回路に適しています。また、PTHは部品を基板に固定する強固な構造を提供し、信頼性の高い回路構築に貢献します。
一方、NPTHは穴がめっきされていないホールを指します。NPTHは電気的な接続を必要としないため、信号伝達においては使用されません。しかし、NPTHは基板内のレイアウトや設計において重要な役割を果たします。特に、基板のメカニカルな強度を確保するために、NPTHが設計に導入されることがあります。
PTHとNPTHは、それぞれの利点に応じて設計段階で適切に選択されるべきです。回路の信号伝達性や機械的な強度を考慮して、適切な数と配置のPTHおよびNPTHを指定することが重要です。これにより、より効率的で信頼性の高い基板設計を実現し、製品の品質向上に貢献します。